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kiratto-life's blog

二児のママです。大阪から子育てなどを中心に書いています

 

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【読書感想】戦争孤児から世界的バレリーナになった少女の実話『夢へ翔けて』を読んで勇気がでました

夢へ翔けて: 戦争孤児から世界的バレリーナへ (ポプラせかいの文学)

 

本書は14歳の時にドキュメンタリー映画『ファースト・ポジション』に出演し、2012年には米ハフィントン・ポスト「18歳以下の18人―年間最優秀ティーン」にマララ・ユスフザイさんらとともに選ばれたミケーラ・デプリンスの自伝です。

 

あらすじ

西アフリカのシエラレオネで生まれた少女ミケーラは、生まれつき白斑という病気で部分的に色素が抜けて皮膚がまだらになっていたため、忌み嫌われていれ孤独でした。
唯一、ミケーラを深い愛情で愛してくれていた両親は西アフリカでは珍しく女性にも教育が必要だと考えミケーラにアラビア語を教え、学校にも通わせようとしていましたが、内戦により父親を失い、母親も病気で失ってい一人ぼっちになってしまったミケーラ。

身寄りのなくなったミケーラは孤児院に入れられるがまだらの皮膚のため嫌われいじめられるが、戦地を逃れ幸運にも4歳でアメリカ・ニュージャージー州のデプリンス家の養女となることができました。

ここから彼女のバレリーナとしての道が開けます。

ミケーラは生まれつき身体が柔らかく練習熱心で指導者にも恵まれ、メキメキと才能を開花させていきます。

バレエの世界は特に人種差別が著しく黒人の女性バレリーナがいない中で人種差別の壁を感じつつも「黒人の少女だってバレリーナになれることを証明したい」との思いで諦めずついには世界でもトップクラスのクラッシックバレエ団のオランダ国立バレエ団に合格し念願の夢が叶います。

 

本を読んだ感想

内戦、女性蔑視の風習

シエラレオネの内戦が激化しデビルと呼ばれる反政府勢力が村を焼き、罪もない人々を次々に殺しまくる残虐さ。女性や子供は殴り食事も満足に与えない風習の西アフリカ。

日本で生まれ育った私には想像を絶します。怖い!

私だったら恐怖で絶望していることでしょう。

 

人種差別と家族の温かさ

養女になりアメリカでバレリーナを目指しますがどこででも黒人であるというだけで希望する役がもらえなかったり理不尽さが辛い。

だけど、家族は肌の色なんて意識させることなく溢れんばかりの愛情でミケーラに接してて、ミケーラが頑張れたのは持ち前のガッツもあるけれど基盤となる家族の愛情が土台になっているんだと感じました。

 

恵まれていることは責任がともなう

養母であるエレーン・デプリンスは5人の息子を育てたのちに、西アフリカから5人の養女を育てています。

そんなエレーンにミケーラが問いかけます。

「なんでそんなに養子を迎えたの?(実子の)アダムとエリックだけだったらもっとお金も貯まったんじゃないの?」

 

エレーンは答えます。

「わたしたちはめぐまれていたの。めぐまれているということは、責任がともなうのよ。」

「分かち合うの」

 

責任とは分かち合うこと

 

ミケーラは自分では何が分かち合うことができるか考え、自分には希望を持ち続ける力があり、希望を分かち合おうとエレーンの助言もあり自伝を書くことを自分の責任としました。

 

虐待や何度も命の危険に直面しても前向きでたくさんの困難を乗り越えてきたミケーラ。
バレリーナになる夢を叶えることができたのは、家族や指導者など幸運な出会いもあったが全てミケーラの夢を諦めない気持ち、希望を持ち続ける力があってこそだと思います。

本書には何枚かミケーラやミケーラの家族の写真があり、彼女の毅然とした笑顔に勇気づけられます。

 

ミケーラを支え続けてきた養母エレーンの言葉「めぐまれているということは責任があると言うこと。責任とは分かち合うこと」

なんとも懐の深い人だと感銘を受けました。エレーンの生き方に感動しました。

これはきっと私も「母親」だからだと思います。

 

いつか子供にも読んでほしい一冊です。

おすすめです(^-^)

夢へ翔けて: 戦争孤児から世界的バレリーナへ (ポプラせかいの文学)